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09/05/06 06:10
しずかな朝を迎える。
旅の最後はサプライズ。いや、サンライズ。
昨日は曇りがちの天気だったため、宍道湖に沈む夕日を見る事もなく。
（こちらの部屋は東向きなので、宍道湖は見えないのだが）
朝、関東地方は雨らしく熱海で起床するも窓には雨粒がついている。
太平洋は見えても、昇る太陽は見る事できず。
当然のように毎日してきた寝袋、テントの片付けは今日はいらない。
ご飯の準備も必要ない。トイレもそこにあり、いたれりつくせり。
何かやっぱり寂しいと思うときもある。
何か１つでも自分でやった時に感じるものや、時間を費やした事実が欲しいときがあるのか。
たとえ鉄道で４０分たらずの距離を２日かけてチャリ走しようとも、
１０日以上かけて、青い海を背に走ろうとも、
大量のほたるイカの処理に困ろうとも、
空模様を見ながら前に進むか考えていても、
毎日の神社参りは神頼みか、自分への暗示かと不意に思う。
サンライズ出雲号、途中岡山でサンライズ瀬戸号と連結。
一路、東京駅を目指している。
既に見慣れた景色が広がってくる。
山陰のあのアップダウンはここには無く、青い海もここには無い。
ゆっくり過ぎた時間も、今日ここまでとする。
しずかに滑り込む列車は、次の発車のベルを待つのだから。
09/05/06 06:29 東京駅へ向かうサンライズ出雲 大船駅を通過する。
