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1/2(火)
くもり時々雪時々雨
そして突風
02/ 1/ 2 Wed
昨晩は、夜８時に巨大なチャイム音が街中鳴り響いたあと、テントを揺るがす強風が止んだ。
風強く、天気がくずれるらしい。ちょっと不安な朝、起きる。
その後、生理現象のためローソンのトイレを借りに早朝の志布志を走る。
誰もいない。暗闇。道に迷う。
チャリのLEDランプだけでは頼りない…。
トイレを借りたついでに、切れかけていたガスボンベを買う。
うちの携帯コンロは、カセットコンロのボンベが使えるタイプ。
火力はないが、コンビニでボンベを補充できる強みがある。
よくスーパーとかで３本セットで売っているが、チャリは１本でいい。３本は荷物になる。
コンビニだと１本で売っている。ありがたい。
ふぅ、では朝飯とするか…。(06:39)
九州上空に今冬最大の寒気(-40℃)があるらしく、今日一日は寒いらしい。
九州の北のほうでは雪だとか…。こちとら、南だから大丈夫だと思うが…。
鹿児島は雪？かも。
行ける所まで進んで、雲行きが怪しくなったらキャンプをはってしまおう。
雨が（雪が…）降ってからでは遅いからな…。
走っても午前中だけかな…午後は、テントで停滞か…。
８時のチャイムが鳴り響いたので出発とする。(08:01)
志布志市街を走りぬけ（どこまでが市街かわからんほど寂しいところだ）ひたすら突き進む。
さ、寒いっす。なんでこんなに寒いのだ！！
…ん！？ ゆ、雪！？
空は晴れているが、なんだか粉雪舞ってる…。風もあるし。
へこたれるな！！道の駅まで走るのだ！
「道の駅まで○km」の看板を通りすぎ、とりあえずそれを目印にする。
道の駅まで、雪はパラついたり、止んだり、しかし風もあり非常に寒い。
昨日の強風といい、今日のこの気候といい、俺に何の恨みがあるのか…。
道の駅では、水を補給。その瞬間は晴れていても、すぐまたパラついてくる。いやな天気だ。
走っていないと外では寒い。
走り出し、くにの松原を過ぎた辺りのFMへ暖まりに入る。
暖房ぽかぽかで、すばらしい。そして、ホットコーヒーは暖かい。
立ち読みしようと本の前に立つが、「読むもんないなぁ」とポツリ。
そんなこんなで、雪は止んだようだ。(09:32)
FMの後は天気は回復。
風は冷たいものの雪はなし。横風が俺を打つ。
太陽は出たり隠れたりを繰り返している。
鹿屋まで8km地点で休憩。
マツダのディーラーの向いで風をよける。
間食。
しかし、寒いわなぁ。お鼻垂れ続ける(10:34)
少し走ると…何やら気配を感じる…。
む、むむむっ！！！
チャ、チャリダー遭遇！！
なんとも、初日以来…え〜〜〜っと５日ぶりっ！！
またもや大阪からの刺客（･･;失礼）であった…。
チャリはサス付きで、いかにも走りそうな彼である。
ヘッドライトも（どこぞで見たことがあるが）わしのLEDのヘボライトに比べると、
暗闇の走行にも支障がなさそうな、超明るい奴だ。（電池は３時間程度しかもたないらしいが）
しばし、昇り下りの道を並走しおしゃべり。しばらく進んでストップ。
風が強く鼻が垂れ続けるのは変わらない。（俺だけなのに気付く）
どうやら、彼は今朝大阪からフェリーでやってきたらしい。
今日のキャンプ地志布志を９時発。
う〜ん、俺が１時間も前の８時に出てるのに、追い着かれたか。無念。（休み過ぎと言う噂がある）
１日１７０〜２００km近くも走ると聞いてかなり驚く。
わしは、その半分にも、1/3にも満たない…。無念。（休み過ぎると言う噂がかなりある）
ただ夜も走ると聞いて「ふぅ、その点わしは３時頃には終了してしまうので…」と、それ以上の計算は避ける。
メールアドレス印字の名刺をもらう。
う〜ん、わしにはないなぁ。
ペンはあるが…紙が無い…。
彼の名刺の裏を借りて（失礼な奴じゃ！）自分のホームページアドレスを書く。（鼻が垂れ続ける）
…あ、そういえばinfowebドメインじゃないんだっけ…。adachi.ne.jpだったなぁ。
まぁ、移動ページがあるからいいか…。（視界に鼻水が見える）
今日中に佐多岬に行って帰ってくるという。
おぉ、天気が不明だが頑張ってくれ。
わしは、途中で停滞しているで。
お互いの今日の予定などを話し合い「また帰りに会うでしょう」と、交わしあう。
滅多に会わない正月チャリダーに別れを告げ、お互い先に進むことにする。
そこから、鹿屋市内まで彼の後ろ姿を追って走っていたが、信号に捕まり離れ、
最後は海上自衛隊鹿屋航空基地に気を取られている隙に視界から消えてしまった…。
おそるべし大阪チャリダー。また、会うだろうか。
で、海上自衛隊鹿屋航空基地の資料館を覗かせてみようと看板に従い基地内に進入する。
「謹賀新年 ２００１年１２月２８日 ２００２年１月３日」
これが何を意味するのか。
自衛隊らしくしばらく理解に苦しんだが、３日まで休館らしい。残念。
しょーがなく、閉ざされた門の前で写真を撮って戻ることにする。
基地を出て、再び進むとMacが見えた。随分久々な気がする。
途中モスは沢山あったが、Macは初めてじゃないか？
旅先でMac…バーガーな気分でもないなぁ。
などと考えたが、先の工程を考える時間も欲しいし、風をよける場所に適任と判断。突入す。
ダブチのセット＋今日は平日チーズバーガー(あれ？半額ってもう終わった？） (12:53)
いろいろ考えた。
鹿屋のMacで考えた。
ぽかぽかマックで考えた。
結果。佐多岬を目指すことに決定。
つまり、先程別れた彼の後を追うわけであります。
早速、決めるが即実行。マックを出る。とたんに、雪…。
「おいおい…」
テンション下がるなぁ。
ホントである。
でも、今更トレイを戻してしまったマックに戻るわけにもいかず、粉雪であるのでシカト気味で走ることとする。
鹿屋基地の脇を通り、海へ出る。
…と、チャリダー一人が反対車線。結構なおじさんポイ。
「こんちわ。」（手を上げている）
その先、チャリダー集団…いや、ロードレーサー集団のおばちゃんやらがヘタヘタと坂を押している。
「こんちわ。」「こんちわ。」「こんちわ。」「こんちわ。」（手を上げまくっている）
そして、海に出た。
当初､今日の午後の天気が不明のため、様子見がてらキャンプ地としようとしたポイントである。
何も無かったかのようにシカトしていく。
そこで、止まっていれば事はまだよかったかもしれない。
変に気合の入った私は、とりあえず走る。
そして、雨を呼ぶ。みぞれを呼ぶ。
気が付けば、手袋は湿っている。
「や、やばい。」
結構な雨である。降っている。風も強く、痛い。
後方の寝袋にレインカバー。前方の食料庫（サイドバック）にもレインカバー。
そして、また走り出す。
目指すは根占町。根占温泉ネッピー館。
ここまで濡れたからには温泉に浸かるしかないだろう。
途中、FMで自分にも雨具を着込み、本降りの雨の中を走る。
勘弁してくれよぉ〜〜。
正月１日目は風に打ちひしがれ、正月２日目は雨と雪に打ちひしがれる。明日はどうなるんだぁぁ〜〜〜。
さて、雨の中無事根占町に到着し、温泉施設の真裏にテント設営に成功。
ふぅ、足が冷たくなったけど、飯にしますかな。今日はその後に風呂だな。るんるん(16:06)
…ん？晴れてきた？(16:28)
強風。いや突風。きょ、強烈すぎる。
走ってなくてよかった…。
いや、テントがふっ飛びそうだ…。かなりの勢い…。
ペグをとりあえず、テントの全周に刺しまくった。
それでも、海から吹き出す強風は止む気配が無い…。
それでも、隙を見て温泉に入った。
ねじめ温泉大混雑。まぁ３００円だからよしとしよう。
風呂上がり、洗面台で顔を見つめていたら（嘘、タオルを絞っていた）
「旅行されてるんですか？」と、問い掛けられる。
「え？わかりますか？以外と普通の格好してるつもりなんですけど」
そうなのだ。自分では以外と普通に見えるつもりでチャリしているんだが、そうでもないのだろうか。
その人にはわかってしまうらしい。
まだまだ未熟だなぁ。
しかし、風強いっす。今更テントサイトを移動するわけにはいかないし。
昨日と同じなら夜８時にはピタリと風が止まるはずである。
しかし、強いでぇ。歩けるかなぁ。
どわあぁぁぁぁぁぁっ。ずしゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ！（川、木、橋がうなりをあげている）
ビタビタッビタッビタッビタッ！！（テントがバタついている）
何だか、地面が揺れているような気がする。
昨日といい、なんでこんなに風が強いんだよ今回はよぉ！マジ、テントが吹っ飛びそうだ…。
だ、誰かぁ。助けてくれぇぇぇ〜〜〜。バタッ。(18:41)
…その後…
あまりの風にテントのフレームがきしみ出す。
こ、これは…あまりにも危険だ…。
フレームが折れてはと焦り出す。しかし、
〜〜〜テント飛ぶ〜〜〜
中に荷物を入れたまま飛んだ…。
さすがに笑ったよ…。
強風と、殴りつける雨の中、風の抵抗を無くすために飛んでいったテントをばらし出す。
まわりは暗く、自分のヘッドライトだけが頼り。
さて、雨の中、ペシャンコになってびゅうびゅう風に打たれているテントだが、こいつをどうしてくれよう。
今夜の寝床がこれでは…と、しばし考えた。
早くしないと、テントの中身、寝袋なんかがぐっしょり濡れたら最悪である。
ごうごうと吹く風の中、まわりに高く生える南国植物はばっさばっさと揺れている。
テントサイトの横にある、体育館みたいなところの裏手で風をよけれるのでは…。
風は海から、ごうごうと吹いており、それに壁になるものがあれば…。
案の定、体育館裏は、猛烈な海からの横風の影響もあって雨に濡れていないし、風もそれほど来ない。
さて、ペシャンコになったテントからの大移動の開始である。
重いものから…、うんしょ、うんしょ。
途中、見えない水溜りにはまる。あ〜あ。
通りすがらユースホステルがあったことに気付く。今更泊まる気はないが…。
せっせせっせと、数往復。最後はテント毎、中身はどうあれ持ち上げ運ぶ。
ガララ〜〜ン。コッフェルが落ちる。テントケース落ちる。ペットボトル落ちる。携帯落ちる。
さて、今度はこの体育館裏にテントを設営できるかだ。
幸い、荷物は濡れずに済みそうなので、テントに集中できた。
…が、半分くらい建てたところで、ここも風が巻き込んで入ってくることに気付く。
下がアスファルトなので、ペグ（テントを固定する奴）が打てない。
これでは、さっきよりも強い風は吹かないにしても、飛んでしまう。
しょーがない、テント無しで裏手で寝るか…寝袋にくるまればなんとか寒さは凌げるだろ。
横風と、横雨で濡れなそうな体育館裏に寝袋をひろげようかと考える。
再びテントをたたみだす。
体育館裏に置くと…あれ？…体育館の中が見える。
体育館の周りは壁でなく、スライド式のシャッターみたいな感じで、隙間から体を小さくすると入れそう…。
…いや、入れた！！
不法侵入ですが、今晩はここで泊めてもらおうかなぁ。
決めるが早く、荷物を移動、スリーピングマットを広げ寝袋を広げる。
ふぅ、濡れてない。
濡れたテントをとりあえずたたみ、昼になったら乾かそうと決める。
無事、落ちついたのは９時半頃。
さて、この状態で寝れるのか。
いわゆる野宿ですが、お宿を提供してくれた根占町に厚く御礼申し上げます。
どうやら、この施設はゲートボール場みたいだ。さすがに高齢化の進む地方だなぁ。
と、いつもの調子に戻る。
しかし、外の強風は止む所無く、スライドシャッターはバッタバッタと音を立てる。
11時過ぎまで記憶は残っているが…。
とんだ異常事態だったのに、かなり楽しかったらしい。(01/03 08:30)
今日の工程
志布志→鹿屋→根占→テント飛ぶ
