BACK ｜ NEXT
05/ 4/27 Wed
朝だろうか。。。ほんのりと目が覚めた。
船内放送でレストランの朝食営業が始まったとのアナウンス。
多分、７時過ぎなんだろう。。。
耳栓をしているからよく聞き取れない。
こ、ここは。。。パシフィックエキスプレスの２等寝台。いわゆる２段ベットの下である。
いつものリズムで起きてしまったようだ。
夜１２時頃に仕事から帰り、１時過ぎに寝る。
翌朝７時前になんとか起き出し、遅れ気味でも電車に乗る。
コンビニで栄養ドリンクを買って飲みながら、始業ギリギリに会社に到着する。
そんな毎日がここ数ヶ月続いたからだ。まったくもぉ。
外の様子を見ようと思ったが、やっぱり眠いのでおやすみなさい。。。
ぐぅ。。。。
再起動。起きは11時過ぎ？
そういや、朝の放送で目的地日向港への到着が10分ほど遅れるとか行っていたなぁ。
船の場合、遅延はあたりまえのようにある。海がしけていて、1時間遅れた時もあったし。
秒単位で時間を管理して、日々回復運転に勤める某鉄道会社とは違う世界を歩んでいる。
（先日、関西でＪＲ線の大脱線事故があったばかり。
数秒の遅れを取り戻す回復運転によりスピードを出しすぎていたとの情報がある）
確か、そんなニュースの絞めが「正確さを重んじる日本人の性格性が秒単位のダイヤを組ませている」とあった。
欧米では10分程度の遅延はあたりまえとも書いてあった。
しかし、ここにいて、船に乗っているとそんな事はビルや家の押し迫ったところにいる人々だけが思うことなのではと考えさせられる。
なんせ、まだまだ到着しないのだから。
早速だが、急激に風呂に入りたくなった。
船と言っても一泊するので風呂もある。昨晩は眠くて風呂はパスしたので、早速入るとしよう。
混浴〜混浴〜♪なわけはなく。普通に海の見える紳士浴室。わしは紳士っす。
こんな時間だからか、ただ単に客がいないだけか、誰もいない大浴場を一人じめ。
湯船につかると、エンジンの振動が背中から。。。まるでマッサージ機のように、んがががががががが・・・・
時折揺れる船体に合わせて、湯船も揺れます。
はぁ。。。昼から風呂とはなんとも嬉しいよ。久々だよ。でも、あんまり入っているとのぼせちゃうよ。
さて、腹減ったので、準備しておいたカップ麺でも食べようかな。朝昼飯兼用です。
船の独特の揺れと振動を感じながら外の青い海を眺めている。
気付いたら、すでにお湯を入れてから10分近く経っていた。もう、世間から取り残された時間軸に入ってしまったようだ。ずずず〜〜〜。
割り箸を忘れたのでフォークで食べる。地味な忘れ物が多くて、詰めの甘さを感じる。
時間はまだ１時。日向港到着が５時頃だから、まだまだ時間はある。
また風呂に入ってもいいが、ここは一つ 僕が休んでいる時に働いている仕事の同僚に海メールでも送ろう。
一足おさきのＧＷ気分。青い海と、青い空を送らねば。って、あ。圏外。
どうやら、近くに陸地が無い場所を航行中のようだ。陸地が見えてきたらメールするとしよう。。。
とりあえず船内をぶ〜らぶ〜ら。
人気が無い。。。どうやら、相当にガラガラなようだ。
なんせ、寝台の部屋の扉だって二つしか開いていない。（多分、ここしか使っていない）
夏の北海道航路だったら、そこらの椅子に誰かが座っているのに、今日は誰もいない。どこでも座り放題。
とりあえず、一つ一つ座ってみてもいいが、まぁ今回は許してやろう。
甲板からは海が見える。あぁ。今日は天気がよいなぁ。雲がすじっぽいのが気になるけども。
海は穏やかです。船が海を裂くように航行していく。船尾からは、裂かれた海の航跡が見える。
遠くに見える船はタンカーか客船か。。。
ポツンと、誰もいない展望通路で海を見ながら日記でも書く。
昨日の日記を肉付けしつつ、今日の日記を書く。しかし、今日はほとんど寝ていてネタが無い。
静かな時間です。本来これくらいが丁度よい。
陸地がぐんぐん近づいてきた。木々の一本一本が見えています。
日向入港まであと30分。久々の入港にちょっと気分が高鳴る。
携帯も圏内に入り、メールがわんさか。
さて、そろそろ下船の準備かな。元気にいきまっしょい！！
ロビーに行くともう外には日向の港が見える。記憶にあるようなないような景色。
まだ車両甲板が開放されないので、ロビーで待ちぼうけ。
「お待たせしました。自動車、バイクにてご乗船のお客様。甲板に移動下さい。」と包装。
自転車の呼びが無いのは、バイクと一緒なんだろうと妥協するが、ちょいと悲しい。
車両甲板に降りる。以外に車が少ない。非常にがらぁんとしている。
車乗りのおいちゃんが「おっ。寝台だったの？」と聞いてきた。
（このおいちゃん、川崎の待合い室で暇そうにしてたのだ）
どうやら、ザコ寝部屋はガラガラだったようだ。失敗したぁ。ザコ寝部屋にしときゃよかった。。。
さて、車が動き出し自転車バイクも下船。日向の地は晴天。暖かい。
さぁて、下船の時間が５時過ぎとちょっと遅いので、キャンプ地へ向かおう。
フェリー港を出ると向こうから、チャリダーが。（チャリダー＝自転車で旅する人の意）
ぬぉ！幸先いいねぇ。でも港に向かうってことは川崎に行くのかな？
すれ違い、チャリダーは外人の夫婦であることにびっくり。手を降ってお互いの健闘を祈る。
外国だとツーリングは一般的なんだろうなぁぁ、、、そんな感じがする。
フェリー埠頭から南に行く。日向岬があり宮崎方面への道。
途中ジャスコがあるが、今回はとりあえず買い物は無しかな。
ちょっと汗ばむ。おいおい大丈夫かなぁ。
伊勢が浜。ここは、以前同じように日向に降り立った時にキャンプした場所だ。
目の前には砂浜。サーファーがポツリポツリといます。
日が傾き気味なのでさくさくテント設営しよう。前回と同じ場所で。
前はもう一人キャンパーがいたが、今日はサーファーと犬の散歩しかいない。。
ふと空を見上げると夕焼けの空に雲の色。
また、空を見上げる生活が始まるなぁ。ちょっと嬉しくなる。
テントは難無く設営。続いて食事を準備しよう。
これが大失敗。米を炊くがおこげ。火が強すぎたなぁ。反省っす。
まぁ、レトルトカレーをかければわからんね。まぁいい味っすね。
食事をしていたら、向こうの方からうるさいバイクがやってきた。ヤンキーって奴っすか！？
天然記念物に指定されるかもしれない希少価値。まぁ、いいや。ほっとく。
気が付くともう暗くなり。テントの中でラジオを聞く。
ゴゴゴォォウと波が唸る。虫の鳴き声もする。もう春から夏になるような天気だ。。。
前もこんなんだったかなぁ。前はおっちゃんからミカンをもらったような気がする。
まだ走り始めていない。しかし、旅がはじまっている。
そろそろ寝ようかな。それとも星空を見てから寝ようかな。
日が沈んですっかり涼しくなってきた。明日も天気はよいようだ。
本日の１枚。
小さく咲く花。今日は近所にテント張ります。よろしく。
BACK ｜ NEXT
旅トップ
