03/ 1/ 5 Sun
強風にあおられる事、数回。テントは夜を越した。
って言うか、かなりよく寝ていた自分。チューハイオレンジで随分と酔っていたせいもある。
テントから這い出すと、隅に白い物体が…。ゆ、雪だーーーー！！！
まぁ、予想はしていたが降雪である。
しかし、風が強かったせいか地面には積っていない。一安心。
潤氏も起き出してくる。「サブイ〜〜〜。」
朝飯はカムチャッカのカニ缶詰のカニ玉と、納豆、味噌汁、ご飯の予定。
はんごうで米を炊き始める潤師。（あ、これいいなぁ、以後潤師とする）
カニ玉は100円のフライパンで。納豆をそのまま食い出す潤師。おそるべし関西人。
最後はケーキを食う謎のキャンパーであった。
テントの外は時折吹雪くように雪が吹きつける。いやぁ寒そうだ…。
静かにムースココアを飲む。暖かい。潤師は、ガス欠でお湯を沸かすことすら出来ない。
彼のコンロは、キャンプ用の専用ボンベみたいな奴で、それなりのお店じゃないと手に入らない。
多分、火力も、持続力もあるんだろうが、入手性が悪いのは考えもんである。
それに対し、自分のコンロはコンビニでも売っているカセットコンロ用のボンベが使える。
その分、今日みたいに冷え込むと火力はググンと落ちる。ほとんど中火のまま…。
ガスもそんなに持たない。今までに何本買ったか…。米を炊くとなると、またガスをよく使う…。
そんなわけで、自分がお湯を沸かしてココアを分け与える。
ココアをすすりながら、今日の空模様と自分たちの予定を話す。
自分はこれから四万十川上流に走ろうかと思ったが、強い向い風＆雪の為断念。
そのまま九州寄りの宿毛に向かう事にする。
潤氏は、今日の昼のフェリーに乗る為に足摺に向かうという。風は追い風かな。
フェリーの時間もあるからな、と雪が止んだのを見計らってテント撤収開始。
朝10時トンボ公園出発。って、ゴミ袋が大きすぎ！！
近所のコンビニで、申し訳ないが捨てさせてもらう。どかっと。（すんまへん）
四万十川の赤鉄橋のたもとで僕らは別れた。「それじゃ！また！！」
何がまたなのかは、また今後の旅日記で語られるかもしれない。
僕は、土手を走り去る潤師を見送った。なんだか、随分スピードに乗ってる気がする…。みるみる小さくなる潤師…。
そこから、僕は宿毛へ向かうわけだがあまりの雪で、日記を書くどころではなかった。
その為に更新が二日も遅れた事をお詫びしたい。
予想通りの向い風。吹きつける雪。チャリも自分も真っ白になっていた。
もう、最悪ですよ…。たかが２０ｋｍ程度走るだけなのに、つらいーーー。
「俺はなんでこんな雪の中走ってるんだ〜〜〜。」
国道なのに走る車はまばら。何故かチャリが走っている。
そんな僕の姿をすれ違う人はどう見たんだろうか…。
中村宿毛間は谷間みたいなもんだ、しょうがないかな、この天気…。
宿毛目前の平田で、コンビニ休憩。コンビニに入って外を見ると「凄い雪だな…」と改めて。
宿毛に着いたのはお昼すぎ。ここまで来ると、雪は降ってなく、晴れ間すら見える…が、風強い…。
とりあえず、道の駅に行く。道の駅すくも。一瞬の追い風を得て到着。
…と、ここで朝別れた潤師からメール。「フェリー欠航」『ま、マジ！？』
どうやら、マジらしい。ここ数日、四国にはこの冬一番の寒気が入り込んで海は大シケ。
『どうするんだ？』
「いやぁ、しょうがないっすよ、１日休むことにしました。足摺岬でも回ってきますよ、はぁ。」
落ち込みを隠せない潤師。
『しょうがないわな。どーしようもないもんな。そこじゃぁ電車も無いし』
「そうなんすよ。しかも今回は輪行袋を持ってきていなぁ〜い。備えあれば憂い無しですよねぇ」
『あらら。どうしようもないな。ま、いいじゃん。足摺岬に回れるし。』
「そうゆうことにします。」
潤師を襲った不幸（？）こちらは、こちらでかなり寒い…。風強すぎです…。
風を避けられそうな東屋風の建物がある…。あそこにテントを…ん？既にテントが…。
なんだろう…あ、３つもある…。
しばらく様子を見ていたが、どうやらあれはホームレスのようだ。
自分もホームレスみたいなものだが、ちょいと考えテントの仲間入りを断念。
宿毛市内の探検に移る。
しかし寒い。すでにあまりの寒さで頭が痛い。思考回路も停止気味だ。
強風と、時折吹き付ける粉雪…。カンベンしてくれよ…。
意味も無く同じ道を何度か走っている。風も強いから風を避けられる場所。
夕方、公民館脇の公園にテントを設営。いちおう、公民館のおばちゃんに許可を得る。
テント設営後、子供がかくれんぼしにやってきた。「あーこんなところにテントがあるよー。」
って、こっちは中で米炊いてんだ。中に隠れようとするなよ。
…と、潤氏からまた連絡。
「後輪を止めてるレバーが無くなってるんですよぉ〜。」
『え？走れるの？』
「まぁなんとか…」
『あらら。困ったねぇ』
「ほんとにカンベンしてほしいですよ。」
寒い寒い１日を無事終えて、テントには何かが打ちつける音がした。
これが雪だとは、予想できた。
本日の一枚
「ふぶき」
恐怖の吹雪。寒い寒い。本気の雪はこんなものではない。これはまだ優しいほう。ところで、ちゃんと撮れてるか？
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