03/ 1/ 4 Sat
昨晩、０時を回った頃から強風が吹き荒れる。ごぉおという、遠くの木々が揺れる音と共に、テントが揺れる…。
少しは我慢していたが…去年の似の前はごめんだ！！テント撤収！！風避け地へ非難。
丁度、公園の上にある博物館みたいな建物の搬入口に住み込む。寝袋だけひいて夜空を見ながら野宿。
風はごうごう吹いている。が、ここは風が吹き込まない。へっへっへ。
でも、凄い風だなぁ…こりゃ…。
朝、と言ってもなかなか寝付けなかった。朝は４時半。まだ真っ暗だが、風はない。
少し冷え込んでいる。ことことお湯を沸かしてココアでも飲む。飯はもうないのでパスタにしよう。
のんびり時間を待ちながら、寒さに耐えている。６時半。ラジオ体操と共に回りが少しずつ明るくなってくる。
と、自分のラジオ以外に聞こえてくるラジオ体操…。こ、公園内に響きわたっているのか…。
猫がどこからともなくやってきた。彼のためにソーセージを１本あけてしまう。
彼はなんだか、チャリに興味をしめしたらしく、せっせと登ろうとする。
リア、フロントサイドバック、フロントバックと制覇したが、サドルには滑って登れなかった。
こっちは、これから窪川から先に進まないといけないんだ。君と遊んでいる暇はないよ…。
いざ、出発。さらば、ねこさん。
四万十森林公園から、窪川の中心地に一気に走る下る！！寒い！！サムイーー！！
う〜〜、とりあえず寒いので、窪川駅で停滞。
窪川からどう進むか。実は、四万十川が町の中を通る窪川。
ここから、四万十川は一度国道からそれ、少し内陸に入る。
川が流れているから、下っていくのだろうが内陸に入り込んでいるのだ。
さて、四万十川沿いに行く事もできる…どうしようか…。
しかし、この時点で僕の答えは決まっていた。国道を海沿いに直進。
目指すは中村シティー！！（07:36）
出発！！寒い！！でも陽が出てる！！
窪川から国道５６号に戻り、一路中村へ。昨日の七子峠のかりを返すべく一気に下るぞー…っぞ…ぞ？
あれ？登ってる？
窪川からしばらくは登りが続いた。何故だろう。わからない。
下るだけだと思っていた自分は、随分とへこむ…。ぬわぁ〜〜。
しかし、寒い。トイレが近い。草むらのトイレを拝借し、ここから下り坂。
ぴゅ〜〜〜っと、あれ？ぴゅーーーー…あれ？いまいちスピードに乗らないなぁ…
目の前を坂を舞い登る枯葉…向い風。しかも強力な。う〜ん。
それでも下り坂。そこそこのスピードで下っていく。がんばってくれよぉ。重力よぉ。
以外と長い、この下り。谷間に吹き込んでくる風が行く手を塞ぐようだ。
しばらく行けば、太平洋が見えてくるはず…。た、太平洋が…。
佐賀温泉なるものを通過。寒いから温泉もいいかと思うが、入ってもまたすぐ冷えてしまう…。やめよ。
なかなか見えない。それどころか、時折登る。そんな時に限って強風が吹く。恐ろしい風だ。やめれー。
しかし、僕は進んでいく。おりゃぁ〜海が見えたんやぁ！！
１日ぶりに海に出た。青い海。ありがとう、佐賀の町。
そこからは、向い風だがヘロヘロはしるのである。今日の目的地は中村はもうすぐそこだ。
あと、20km程度。いくら遅くても２時間もあれば着く。そう、あと２時間…
海岸線の穏やかな道。しかし、向かい風で結構つらい。
そこに登り勾配が加わるとさらに悲しい結果に…。
登り切ったヤマザキショップで一休み。コンビニなのに、内装がコンビニらしくない…。
なんだろう、即席のコンビニって感じだ…。
土佐入野付近でお遍路さんを発見。うむ、予想通り昨日のお遍路さんだ。
チャリが後から来るとは思っていなかったんだろう。しばし、そんな話しをしていた。
その人も今日の目的地は中村。あと３時間も歩けばつくだろうとのこと。もう、10kmを切った。
走れ、走れ、走れ〜〜〜〜。
粉雪が何故か舞い散る国道５６号。遠くの山の雪が飛ばされてくるんだろう。
中村市に抜けるトンネルを越えると、そこは雪国…ではないが、雪がしんしんと降っていた。
そして、寒いから僕は道が巨大になったころ、ショッピングセンターに入るのであった。（12:48）
ショッピングセンターで、夜に向けて買出し。すこし奮発してみる。
しかしでかいなぁ。あ、チューハイがないなぁ。あのオレンジが…。
買出しとあわせて、少し暖まりながら日記を書き綴る。もう、中村市はすぐそこ。
そう、もうすぐだ。すぐそこだぁ。（気合がノッてくる！！）行くぜぇぇ！！
ショッピングセンターを出ると、またまたあのお遍路さんが道の向こう側を通過。あららぁ〜。
大きく手を振り合う。あちらは、今日の夕方には帰ってしまう。最後の札所へ行くのだ。
がんばろーーー！！！
（いままで霊場と書いていたが、札所が正しいようです）
川を渡る。四万十川ではないが、綺麗です。四国の川や海はどこも綺麗だ。
雨の日の後だっていうのに、濁りがない。地元東京の川なんて、雨のあとは凄い悪臭を発するのになぁ。
関心しながら川を渡ると、中村の市街に突入。車の往来が忙しい。
国道５６号は駅前を通る国道４３９号通称ヨサクと交差した。
中村市。土佐の小京都。私は探した。四万十川キャンプ場を。
中村の駅前を国道ヨサクを通りながら通過し、商店街に迷い込み、四万十川の河原に辿り着く。
四万十川大橋。赤鉄橋と呼ばれる大きな橋が、自分の前に現れた。
そんな橋からすぐのところの河原にキャンプ場を見つけた。…ただの原っぱな気もするがな…。
僕は、赤鉄橋のたもとに屋根つきの小さな椅子を発見し、パンでもかじる。気づけば、昼飯まだだったかな？
メールを一通送る「僕は四万十川の河原、赤い鉄橋のたもとにいます。市街寄りの河原です。」
河原に座り雲の流れを見る。雲の流れは早く、太陽が雲に隠れたり顔を出したり…。
太陽が見えている間は、とても暖かい。空を見上げ、時折、土手の向こうを見つめている…。
そして、遠くの土手から何かが見えた。そう、それは極秘通信の答え。
昨年の冬に九州で知り合い（追い抜かれ）、箱根、北海道と合流を果たしたチャリダー潤である。
き、キターーーーーーーーッッッ！！！！
『お〜〜〜〜〜〜〜い！！！』大きく手を振り、こちらも土手の上に走り出す。
『おひさしぶり〜〜〜！！いえ〜〜〜い。』土手の上に登っていくが、何も苦ではない。
そう、４度目の再会。僕はこの場所にこの為に来たようなものだ。
日が暮れるまでの間に、近くの沈下橋に足を伸ばす。少し雨模様…。
R56とRヨサクの交差点の温泉に入る。俺は先ほど通ったが、まったく目に入らなかった。
夜は近くのトンボ公園でキャンプ。当初は、河原のキャンプ場とも思ったが、あまりの何も無さに却下。
お互いが、あのショッピングセンターで買い込んだ食材で宴が開かれる。
お互いに買ったキングサーモン。（同じかい！！）
肉は俺の方が少しだけいい肉だった。同じじゃなくてよかったぁ。
お互い、疲れていたのか夜は早く寝てしまった。荒れる天気が予測される中で…。
今日の工程：窪川→中村→トンボ公園
走行距離：４０ｋｍくらいか？
本日の一枚
「ねこねこ登る」
俺のチャリにじゃれるネコ。朝は寒いから近寄ってきたんだろう。別れ際が寂しかったな。
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