何かが隠れる２００８年

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　２１世紀もすでに９年目。
気づけばツーリングを始めて８年目。
久しく登場の可能性はあるのか。

08/04/19

プロローグ第２章

時は過ぎ、京の土産もなくなってきた。
お茶菓子としての京菓子はサイコーデスヨー。
しかし、おいしい物ほど日持ちしないのが悩みだ。

こんなところで、お菓子を語っているが、お菓子は今回のプロローグ第２章の主役では無い。

東京の雨は昼にはあがり、水溜りは小さくなる。
水溜りの水の一生を旅に見立てて書き記すのもよいが、そんなに甘く無い。
これより先は、そんなほんのりしてる暇は無いのだ。先を急ごう。

私の視線は既に日が沈む遠くの山を見ている。
横目に走り去って良く街路。そして、すぐ背後には愛車ツーリングマスターがいる。
私はこれを、またもや京デポへ運ぶ任務を帯びている。

深夜、京デポへ搬入されるマスター車。
そこまでの出来事、赤福をあちこちで探すような出来事は割愛しておこう。

翌朝、5時に起床。今回は雰囲気が異なる。
搬入されたツーリングマスターに、先日(前回のプロローグ)運んだ荷物を括りつける。
一気に旅気分！そして！
早朝の京を走り出す、チャリが２台。１台はツーリングマスター。もう１台はトランジットスポーツ。
まぁ、１台はおまけだから、置いておこう。

古都京の朝は気持ちよい。
京の東に位置する南禅寺で小休止。小雨な感じ。
人は少なく、朝の雰囲気がとてもよい。もやもやしている。

そこから朝ご飯を求めて、山科を抜ける。宮本むなし。
山科の小道にも、何かが所々にある。風情もある。キョロキョロしては危ないが、キョロキョロ。
キョロキョロしながらも、東へ向かう。
そして、Ｒ１逢坂峠。ここは去年、東京～仙台～名古屋～京都で逆から通った道だ。
逆と言う事は、まぁ京の東で琵琶湖がある。目指すは琵琶湖である。

プロローグ第２章、それはリハビリツーリングと題して、琵琶湖を走るという計画。
どこまで走れるか、どこへ行くか。

琵琶湖湖畔の都市、大津。ここで、路面電車を観察。
というか、長いし。普通の車両が路面を走ってます、、、
（後から聞いたらここは特例だそうで）

また、琵琶湖疎水の元を発見。これまた観察。
京に水を送る琵琶湖疎水、当然琵琶湖から水路を辿るわけだが、この琵琶湖側を見た。
実に桜が立派な場所。これは穴場だな。もしかしたら。

そんな感じでブラブラしてたら、琵琶湖の南端に位置する石山寺。ちょっと見学してみよう。
観光バスもチラホラで、まぁ、そこそこに人がいる気配。
実に立派なお寺で、山にあるだけに参拝には体力がいる…。
あっ、もうお昼だ。ごはんごはん。しじみご飯がこの辺りの名産だそうで、食してみる。
いや、実によい。の～んびりしていてよいなぁ。食後のお昼寝もお忘れなく。

ん？のんびりし過ぎでは？と、思うよね。確かに。そうだもん。
ここから、琵琶湖を一気に北上開始。既に日は午後。
琵琶湖を半時計周りで回る事で、左手に琵琶湖を見ながら走る。
しかし、風が向かい風。強くなってくる。

さっきまで余裕こいて、ブラブラできたのは追い風で快適だったからだ。
そんな事にも気付かず走っていたのか…（いや気付いてはいたのだが、、、）

そんなわけで少しあせるが、すでに遅し。
帰りの道へ向く。
琵琶湖大橋をわたり、琵琶湖湖西へ。そして、京へ越える。

日が既に沈みかけ、このタイミングで仕掛けた例は無い。
恐怖の山中越え。誰が言ったか、山中越え。ここからならまっすぐ京へ抜けられるのだ。

かかんにもアタック！
日が沈む前に、いや、もう沈みかけているぞ。

そして、敗北。

距離にして恐らく５～６キロ。急勾配を行く車の脇を、時間との勝負にまけて歩く。
琵琶湖の夜景を楽しもうとはとても思わなかった。
いや、のぼりきったところで夜景は楽しくはなかった。

すでに道は暗闇の中。
通り去る車のヘッドライトだけがたよりになってきていた。
比叡山スカイライン（？）の入り口を過ぎ、恐らく、ピークを過ぎ、暗闇の中にある唯一のあかりサークルＫ。
地図をみたかったのに、封をされてて場所もわからず。ここからは、ひたすらに下るしかない。
自転車のライトでは心もとないが、気をつけて下る。
ブレーキがうなる！

明かりが増えて、チャリが止まったとき。安堵感が全身を覆ったのだった。
このリハビリはいったい…

結局、このリハビリは、走行距離にして８５ｋｍ程度と、まぁそこそこだったが、
なんとも言えぬ焦燥感が、これまた立ち上っていた…。

ただわかった事は、自転車は前に進む。こいでも、歩いても前に進む事だ。

この結論をもって、家に帰ったのは実に朝３時半を回っていた。
ちなみに、微妙な筋肉痛と共にお仕事するのである。
プロローグ第２章終わる。

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