seeya_title.jpg

8/09 | 8/10 | 8/11 | 8/12 | 8/13 | 8/14 | 8/15 | 8/16 | 8/17

seeya_map.gif

Back < Top > Next



03/ 8/10 Sun
 
朝です。なんだろう、何かの音で目が覚める。 newspaper.jpg
はっ、ここは小学校だ。先生とかが来る前に片付けねば。
って、それより天気はどうなのだろうか?
 
外に出る。
ん。雨降ってない。晴れてる。天気いいかも。すっごくいいかも。
台風はどこへやら。空はくっきり晴れている。雲の流れが台風の余韻を残してはいる。
学校の時計は4時過ぎを指している。
とりあえず、隣の公園で水を汲んでくる。戻ると新聞配達のおばちゃんが…。
「∴§∃∂√♯‡狽ゥぁ?」
えっと、何言ってんだかいまいち理解できない。
まけじと、こちらは台風はどうしたのか聞く。
むこうの言葉はわからなくても、あちらはこちらの言葉がわかる。すごい。
なぜか新聞をもらう。いいのだろうか。
ありがたくいただきます。「東奥日報」台風情報も見れるし。
新聞によると、台風は青森に上陸はしなかったもののすぐ下をかすめて太平洋に抜けたようだ。
東日本フェリーも会社更正法申請しているけど、今回の台風への対応はまずかったみたいだなぁ。
フェリー業界って、航空とはレベルが感じられるよなぁ。
へぇ、阪神3連敗かぁ。伊良部がねぇ…。
新聞読みながら米を炊いてます。
 
米しかないんでねぇ。
やっぱ、水が足りなくて隣の公園まで水を汲みに行きました。
 
米を食い終わると、学校の先生らしき人がやってくる。
「あ、すぐどきますんで…」(大変、申し訳ありませんです)
いそいそと、片付けまして、隣の公園に移ります。
まだ朝5時半ですよ。日曜なのに大変ですねぇ。
 
公園には太陽の日が注ぎ込んでいる。
 
地図を見ながら今いる場所を確認する。 small_lake.jpg
三沢からちょっと北東に位置する淋代という地区。すぐ東には淋代海岸がある。
西には小川原湖が広がる。
台風の後、風がちょい強い。さて、まずは食料などをゲットしないとなぁ。(06:11)
 
すがすがしい陽気。青い空は無敵。
走り出し、ちょいすると回りに家もなくなんだか林の中に突入した気分。
静かに自分のペースで走ります。
今日は雨が降っていないので、ウォークマンを装着。
MP3ウォークマンの最強ランダムシャッフルリピート再生モード。
たまにさっきかかった曲が回ってきたりするけど、それはご愛敬。
30分も走ると、コンビニオレンジハート発見。
少なくなったガスボンベを買っておく。ついでに水も。
2Lペットがないと不安で不安で…。
 
そこからなんだか原野の中みたいな道に入る。
途中休憩は、なんか池?こんな風景に出会えるから、なかなかいい。(07:35)
 
六ヶ所村。
なんだか聞きなれたこの地名は、日本のエネルギーのほとんどを絞める原子力発電で知られている。
風に揺れる雑草の音が響く中、ウォークマン全快で走る。(つまり雑草の音など聞こえていない)
それまでひたすら北を向いていた道が、突如西に向きを変えた。
とたん…、か、風が…。
雲の流を見れば西から風が吹いていることがわかる。ぐぐぐっ。
しっくりこないサドルの高さを調整しつつ、のんびりとペダリング。
国道の分岐にあるサークルKで水分補給。1Lのアミノさぷ〜りを買う。ついでに何か袋がついてくる。
何かに使えそうだ。
平沼っていう集落に入る。経済産業省となにか関係があるのだろうか。
どうでもいいが、道が狭い。1.5車線くらいしかない。
そこに私チャリダーが走れば、多分かなり邪魔だろう。
帰ったら、経済産業省にメールでも書くか。イメージダウンですぜ、兄貴。
平沼抜けたあたりで、休憩。なんだかこの先、ちょっと大き目の水溜りがあるようだ。
車が水しぶきをあげて走ってくる。
ポツリポツリと、何気に雨か?いや晴れている。
西からの強風にあおられどこぞの雨が飛んできているんだろう。ふわぁぁぁ(08:46)
 
ちょっとお昼寝が過ぎましたか…。
水溜りはそろりそろりと通過していきました。そこに車でも来ようものならびしょ濡れだったでしょうが。
隣の小さな湖(沼?)が増水したみたいです。
国道沿いに何やら、不穏な空き地が目立ってくる。
三沢の付近は、防衛施設が点在していたがここら辺はまた違う。
温泉施設「ろっかぽっか」なる看板を発見するも、ちょっとまだ早い。
突然交差する高架橋。なんだ、こんなところに高速道路か?
石油パイプライン用の用地。ただ何もなく芝生が延々と向こうまで続いている。
怪しい…。
静かに林の中の道を進んでいくと、また湖(沼??)が。小さく橋を越えるとこ奇麗な建物が…。
ここが六ヶ所村か。
原子力発電所の立地で随分と大きくなったんだろう。それでも、村なのだな。
整備された広い道路。しかし人の気配はめっぽう少ない。
文化交流センタースワニー発見。 sarf.jpg
その横にショッピングセンター・マエダストア。まだ開いていないのだろうか。
随分と淋しい雰囲気。しばし、待つ事にする。ここらで食料を買い付けておかないとやばい。
なんせ、この先ほとんど期待できそうもないからである。
静かな街。何かの排気音がどこからともなく響いてくる。ンゴゴゴゴゴ…。
どこか不自然な町並みにどうも馴染めない感じがする。
しっかし、腹減ったなぁ。(10:21)
 
スーパーで食料を買い込み、外で荷造りをしていると、サーフが飛び込んできた。
ん?と、三重からしこしこ日本海側を走って来たという兄ちゃんだった。
なんでも調べものに来たと言う彼。さっき、私が昼寝している横を通過してたらしい。
私も車で随分と走ったよなぁ。そんな思いを抱きつつ、車って早くていいなぁ。って感じっすか。
彼も暇らしく、うだうだ話していた。天気もいいしね。
荷物整理完了。そして、出発!!あ、彼に名刺を渡すのを忘れた!!(11:46)
 
ふらふら走ると原燃とかの施設がある。
そこからなんとも素敵な景色に出会う。
何故かこんなところに高架道路が続く、緑の森の中を。
しばらく松の木やらの間を抜ける。涼しい。チャリダーとすれ違う。はろぉ〜〜。
しっかし腹が減った。飯にしよう。
そう思って道端をさがすが、路肩が狭いばかりで飯を食うのに止まれそうな場所が無い。
ふらふら走って、随分走ったかも。
陸上自衛隊の射爆場にやってきた。あらら、こんなとこではおちおち飯も食えませんなぁ。
そこはふらぁ〜っと通りすぎ、ちょい脇道。通行止めの道路の脇で飯とする。
風が強くて米がなかなか炊けないなぁ。
風が強くて砂が飛んで来るなぁ。
むこうで波の音がするなぁ。
今日の昼飯はほたて卵とじ丼であります。米炊きに1時間ほど費やしてしまった…。
そうこうしていると、前の道を麦わら帽子のチャリダー通過。あ、気付いてない…?お〜い。
日が強く、皮膚が赤らんできた。…日焼け止めが…。(13:49)
 
ここら辺から、無為に登りがでてくる。たいした距離ではないにしても。 road.jpg
泊の集落。国道はアップが続く。舗装路の末に見えるは、なんだか中央線もない1.5車線。
狭くなってる…。そして、恐怖の登り勾配標識。
久々の標識。登れるか。しかも狭いし、曲がりくねってるし…。
筋力の衰えを感じながら、マイペースで登る。汗だく。
かれこれ半年以上もチャリをこいでいないから…とは、言い訳にすぎないのは知っている。
すいません。ちゃんと登りますから許して。
最終的にはそれほどの距離ではなかったが、けっこう辛かったなぁ。
登りきると今度は家の軒先をかすめるような下り。いままでの2車線路が嘘のようだ。
 
東通村。コンビニらしきとこで水(ペット2L)とアイスを買う。
ここで大失態。2Lペットがサイドバックに入らない…。
うちのサイドバックはペットボトルホルダみたいのがあるのだが、2Lは入らないらしい。
いくら潰してもダメダ・・・。あきらめてリアにくくりつける。悲しい。
アイスを食うところを探して走る。海が見えると最高。どっかないかな?
東通の集落は以外に長い。早く食わないとアイスとけちゃうよぉ。
集落の終わりに登りカーブ。もぉいいや。
道端にへたりこみアイスを食う。
食い終わり、チャリにまたがった頃、下からチャリダーらしき人影が…。
さっき飯食った時に追いぬかれた麦わら帽子のおいちゃんだった。
 
一緒に並走。おいちゃんは食料を探している。東通の集落で買い出しておくべきだったと後悔。
隣の小野田沢まで行きましょうか。後ろに段ボールをくくりつけて走るパナのツーリング車。
なかなか、速い。わたしゃ、無駄な荷物が多くてねぇ。遅いの…。
小野田沢にはコンビニもあり、無事食料をゲット。
こちらは、2Lペットを無念であるが放棄し、1Lペットに切り替える。
尻屋にむけて伸びる県道に入りテント場をさがす。今晩は、このおいちゃんと一緒とする。
なんでも、半月くらいかけて、神奈川=房総=三陸と回ってきたらしい。
なんとも、パワフルというか、優雅というか。
 
テント場は、道から脇道に入った路肩。 ojisan.jpg
傾斜がついているが、テントはたつ。テントの下に刈った草をひいてクッションにする。
なるほど。そうやれば、テントの下は快適か。
ついでに、スリーピングマットもテントを置く場所に広げる。
こうすれば、テントの下が痛まないからだそうだ。またまた、なるほど。
しかし、わしのスリーピングマットはチャリ屋からの借りもの。流石にそんな使い方はできないなぁ。
 
おいちゃんは、コンビニのそば。私は肉を焼いて食う。
間をとりもつ芋焼酎がなかなかキックゥ〜〜〜。ういっ。うぃ〜〜〜♪
満月に近い月明かりのもとで、おいちゃんの見てきた風景に聞き入る。
三陸にある北山崎、厳美渓などなど。
なかなか道も厳しいようだが、おいちゃんはそれを目的に走っている。
かれこれ20年近くも走っているらしい。日本はまだそれでも見足りないという。
同じ道でも、景色は違う。同じ場所でも、季節が違う。同じ空でも、時間が違う。
とても日本は広いのだ。そして、時間は無限に広いのだ。
 
と、このおいちゃんかなりの雨男かもしれない。
今回の旅も、今日はじめてお陽様を見たと言っている。
山陰を走って九州に抜けたときも、山陰ではずっと曇っていた(雨?)という。
上には上がいると思いながら、元(!?)雨男は夜の眠りにつく。
 
走行距離は70kmくらい。総走行距離96kmに達する。
 
本日の一枚

midori.jpg

嘘のように晴れた今日。緑がきれいに見えました。


Back < Top > Next

[旅トップ]