歴戦の敗者
関東平野リハビリツーリング
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歴戦の敗者 |
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07/ 5/ 2 Wed
昨晩、テント設営中にポールが再び折れた。
正しくは、前回の阿蘇ツーリングで折った１本ではなく、もう１本が折れたのだ。
設営を暗闇でやっていたのがいけなかったのか、何か負荷をかけてしまったのか、、、
まぁ、ポール折れの修理は手慣れたもんだ。誉められたものである。
宮城県の複合施設 夢メッセなる恐らく展示場の裏で風を避ける。
今晩は雨。ですので、雨も凌げる場所だ。完璧だった。テントが折れた以外は…。
朝、４時半に目覚し。しかし、外は雨なので、今日はスロウスタート。
６時、この寂れた展示場に車が入ってきたので、第２の寂れた施設accelへ移動。
いやぁ、宮城県ありがとう。こんな寂れていると一泊し易い。うれしいっす。
朝ご飯は軽く済まそうとチキンラーメン。いやぁ、この匂いがたまりません。
この辺は港湾なので、大きな工場が多い。隣はキリンビールだ。向こうの方はトヨタの輸出用プール。
運送系の倉庫がたくさん。鉄道貨物も走っている。時折、来ます。
ディーゼル機動車の汽笛と共に、走って寄ってく奴がいるが、鉄ちゃんか？
朝の８時近く。まだ雨がシトシト。外に出るのやだなぁ…。07:40
accelの扉が開いたので、昨日同様に、中で日記を書く。
数日前のさぼり日記を更新するだ。
しかし相変わらず人気無し。掃除の人達が昨日と同様に掃除している。
９時。そろそろ動き出すとしよう。
雨はちょびっとだが、近くのフェリーターミナルにフェリーが入ってくるはず。
フェリーターミナルへは数分。ふらふら入り込むと、既に着岸していた。
巨大な白い船体は、四国へ渡った時の「おーしゃんいーすと」を思い出す。
『フェリーきたかみ』
名古屋、仙台、苫小牧と結ぶ太平洋フェリー。
ここは間の寄港地仙台港である。
突然ですがここで、私の第１幕は終わりを告げる。
まさに、第２幕の前に幕が降りている感じ。幕の向こうでは何が行われているか、何が待っているのか。
寂しい雨の滴りを降り払いここから、一路海へ出る。。。
はじまりはいつも雨。。。
−主演−
さすらいのリハビリチャリダー わたし。
−協力−
千葉県の人々
茨城県の人々
福島県の人々
宮城県の人々
茨城交通
カシマスタジアム
−進路妨害−
日本ト○ック協会！？
−演出−
わたし。
−超監督−
わたし。
−制作−
SERENA55リハビリツーリング実行委員会
To
be continued..
長らくのご清聴ありがとうございました。
劇団SERENA55、関東平野リハビリツアーはここで終幕です。
第２幕 プロローグ
さて、しんみりした所で（してない！？）私の行動に変わりは無い。
太平洋フェリー仙台ターミナルにて、乗船手続きをするまでの間、ロビーで日記の更新は変わらない。
先程着岸したフェリーから下船客が降りてくる。
人が一気に増える。う〜む。
乗船手続きの開始は１０時とのこと。まだ９時台だからなぁ…。
外の天気がひどくなる。雨がポチポチ降ってくる。やだなぁ・・・。
１０時を回り今度は乗船客が増えてくる。私も乗船手続きをしよう。
受付の人が、女性だったのでつい乗船名簿に 年齢をサバよんで書いてしまう。
Ｂ寝台と自転車で9,200円。個室などは既に満席らしい。
私はそんな金を使う気はないので、最低限の寝台でよいかと。
隣で乗船名簿を書く夫婦がなまりが酷くて何をおっしゃているのかわからない。いやぁ、おそるべし東北。さらば東北。11:22
まもなくして、オートバイ、自転車の乗船アナウンス。
急いで自転車に飛びのって乗船場所へ。
雨が降っているのでなるべく中にいたかったのでしょうがない。
フェリーの後部から乗り込む。既に自転車が１台。軽量のロードレーサーのようだ。バイクは多い。
久々のフェリーにうんうんと感動しつつ、船室へ。
船内の雰囲気は確かにちょっと奇麗だけど、寝台はいつもどおり。
仙台は途中の寄港地なので、既に乗ってる人もいる。展望のよい通路などはすでに人で一杯だ。
この時期でも人がこれほど乗るんだな。九州便はもっと寂しかったきがする。
私はＢ寝台。２段ベットのカプセルホテルみたいなもんだ。
出港に合わせ外から写真を撮るぞ〜と、デッキにあがる。う〜ん。寒い。雨が。
でも、雲の流れは青空を呼んできた。
「ゴ〜ンゴ〜ンガラガラガラガラァ〜」出港１５分前のドラが鳴る。
着々と船から見下ろす岸壁では出港の準備が始まる。
ロープが外され、出港はあっと言う間に。湾内で旋回したかと思うと、カモメが追うよりも早く脱出する。
仙台港は霧の中へ。
ここで私の第１幕は霧と共に終わりを告げた。
次に降り立つ大地では、何が待っているのか…。
（そんなに引っ張るほど、盛り上がらないんだけどね。一応、演出の人の指示で…）
さて、陸地が霧に入ったので風呂にする。
しかし今日はちと揺れる。低気圧と高気圧とで気圧も不安定だ、波も高いのだろう。
風呂は展望。目の前で海を見ながら入れる風呂なんてないぞー。
でも、揺れのせいで風呂も波うってます。ざっぶんざっぶん。
久々でしたが、バリバリの頭を洗ってサラサラ(?)に。
気分一心です。あ〜しかし揺れるなぁ。今日は。15:21
一眠りして、起きたら夕方６時。今日の天気じゃ、夕日も見えないし。
ちょっとお風呂で足をほぐそうと、またも風呂へ。
しかし、揺れがさっきよりひどく、風呂の中身はザップンザップン。もう半分くらいは無い。
足だけ浸かればいいや、と 半身浴状態。風呂波と共に足が右へ左へ持っていかれる…。
しばらくは身を任せ…。
風呂の後、飯。とも思ったが、揺れる揺れるで、食事どころではない気がする。
外に出てみれば、おそらく海岸線だろうか、時折光る一筋の光源は灯台だろうか。
船の甲板をぐるっと周り、太平洋岸は漆黒…と思ったら以外に明るい。はて、、、
見上げて気付く、今日は満月じゃないか。
まあるい月は大きく光り輝く、まさに月光蝶である。
月光に照らし出され、大きくうねる波の一筋一筋がきらきらと光っている。
この海に放り出されたら、とてつもなく途方に暮れるであろうと恐怖を感じ、
見上げる月光には、漆黒の闇を照らして暖かさすら感じさせてくれる。
そんな、表裏一体、Yin&Yangな海の上だ。
しかしだ、やはり風は強くて寒いので、早々に退散だ。
別途に横になっていたら寝てしまう。まずは疲れをとりましょう。
おやすみなさい…。
ちなみに、今日の走行距離はほぼ０ｋｍ
ま、当然か。