JR東海のパンフより
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03/11/ 2 Sun
ん？ポツイポツリと…雨じゃん。
あー困ったねぇ。今回は雨の装備は何にも無いんだよなぁ。
よって、しばらく待機決定。ま、まだ陽も昇らないので、どーせ動きませんけどね。
夜中は、外においておいた空き缶を猫がコロコロ、ぐしゃぐしゃやるもんで起きた。
柏餅の葉も食いちぎっていたようだ…。捨てるのがおっくうだったからなぁ。
天気が雨なら、まったり待つだけ。
さいわい、ここは東屋。テントは半分くらいはみ出ているけど、雨足が強くないので吹き込みも無い。
ある程度明るくなったら、テントをたたんで東屋でコーヒーでも飲みながら雨が止むのを待とう。
そんな呑気でいいんですか？と聞かれれば「いいの」と答える。
時間とはそんなものです。僕の予想では、陽が昇る７時頃には止むかなと。
この季節、ほんと陽が短いなぁ。朝言う事では無いが…（05:51）
テントの中で寝袋にくるまって、ただぼけーっとしていると周りが明るくなってくる。
時折、人の歩く音も聞こえてきて人が動き出す時間だと知る。
さて、腹も減ったので…パンですけど…。
外は相変わらず雨だが、道の駅にトイレを借りに行く。
道の駅、御島？トイレは昨日もチェックしたんだけど、特上クラスの奇麗さです。
戻りがけに「南国」ブレンドのあったか〜いコーヒーをガランゴロン。
そんなに寒くはないんだが、やっぱりホットコーヒーは嬉しく感じる。
ポケットに入れて、体を暖めます。
コーヒーに柏餅、なめくじと僕と二人の東屋。
山の向こうが明るく見えて、自然と雨が止んでくる。
昨晩、猫に散らかされたゴミを片付けて、さぁ今日もしまなみりますかね。（07:25）
昨日と同じだから、峠を越える。
しかし、こちらからだとやっぱりたいした峠じゃなかった。下りは快適に。
峠を下ると、天気が違います。やっぱ少し予想していた通り。
天気は西から移動するから、そのうち…。道の駅へ非難。結構、降ってくる。
i-modeでエリア天気を見ると…「しまなみ海道は曇りのち晴」…。
しかし、よく見ると「広島地方」となっている…
う〜む、これから行くのは、愛媛今治…調べてみると…
「雨のち曇り。午前中の降水確立６０％…」って、おいっ！！
悲しくなると同時に、雨が強く降り出す…。おいおい…。別にいいけどさぁ。
まぁ、今日はたいした距離じゃないので、のんびり行きましょ。
昨日のいちじく便乗おばちゃんレンタサイクル集団はどうするのかな？
もう出発しているだろうか。登山系の人達って感じだったしなぁ。
しゃーないので、空の様子をうかがいながら、だましだまし走りましょう。（08:22）
走り出し、雨はぱらぱら。でもチャリで走ると結構きついんですよね、このパラパラが。
顔面に打ちひしぐ雨滴。これでもか、これでもかと視界を奪います。
大三島の南の端に、瀬戸港。ここから自転車道は脇道に入るようです。
ここまで自転車に優しかった自転車道は、愛媛県の陰謀か、突然勾配10%の恐怖を与える。
一気に登っていく道は、それほど広くはないけれど、車が通る気配はない。
まぁ、ゆっくり登っていきましょう。登りきると、次の伯方島への橋が見える。
伯方の塩の伯方島。小さな島で、しまなみ海道はちょっと寄り道程度。
さっき登った分、あとは普通に進んでいきます。でも、目の前に橋があるのに随分とぐるぐる回っていきます。
暑い…。天気は曇りだけど…。
ここの橋は…大三島大橋だったかな。50円です。
が、昨日多々羅大橋で100円のところ金が無くて４円しか入れてないので、ここで100円入れておく。
あと４６円はもう少し待ってくれ。
橋は短いのですぐ次の伯方の塩。
島も小さいのですぐ次の橋への序章が始まる。と、ちょっと展望のよさげなところで休憩。
橋の写真でも撮りましょう。昨日抜かれた人に抜かれる。みんなルートは同じだ。
暑い（というか湿度が高いんだな）のでＴシャツになる。
11月の雨曇り天気の中、異常かもしれないが、気にしない。
伯方大島大橋とか言う名前の橋。料金所はどうやら、向こう側らしい。
いやぁ。曇りですねぇ。
ん？橋の途中から「なんとか島→」の看板。
あれ？地図にあったかなぁ。こんな島…。まぁいいか。ちょっと寄り道してみよう。
伯方の塩のすぐ隣に位置する小さな島。橋のたもとには野営場があり、目の前は静かな砂浜だ。
ゴミも落ちてないから、ほとんど人が入らないんだな。
車も入れないようだし。
管理人センターがあるけど、人気はない。
雨でも、テントを張れるスペースもあるし、この小さな島の東西（南北？）を結ぶトンネルもある。
水場もあるし、チャリダー専用という感じのテント場だなぁ。
ただ、橋からかなり下ってこないといけないので、帰り（登り）は大変だ。
ちなみに自販器もありません。風呂も。トイレはある…みたい。
砂浜に降りて、波の音を聞く。所々、色付いている木々。
この島には誰もいない。俺だけ。ジャイアン島と名付けて端を立てよう。
のびた王国でもいい。国旗は「の」だ。あぁ、それがいい。
海水の味は、やっぱり塩の味だった。
あ、太陽が顔を出してきたぞ。(9:55)
橋の上で、蜘蛛の糸にからまれる俺。体中に巻きついている。デジカメにも…。
料金所で100円投入。料金は50円だがこれで昨日の貸しは返した。
でも、払わなくても行けるよなぁ。監視カメラも無いみたいだし…。
地元のおやじか、ママチャリでさっそうと料金所を無視していく。ほれ、やっぱり。
今までの料金所、すべて料金箱投入無人システムだもんなぁ。
尾道〜向島間は渡し船だったからわかんないけど。
最後の島は「大島」。
なんでい、随分とふつーな名前だなぁ。
その名の通り、ちょっと大きいけどこれといって何もなさそう。
海沿いを走る。ちょっと佐渡の北側っぽい雰囲気があるけど、何だか淋しい。
多分、天気が曇っているからだろうと決めつける。
サイクリングロードは島の真ん中を突っ切ります。途中、ちょっとした峠付き。
今回は、荷物は軽いんだけど、後ろに集中しているから、やっぱ重い。
でも、水も無いし、ザックの容量も桁違いに小さいし…。自分が弱っているんだろうか。
島の南端。今治寄りに道の駅。しょいぼい。でもいいにおいが。
セルフ七厘焼きをみんなでやっているからだ。一人1500円…。高っ！
俺は朝飯の残りのパンでいいや。
さっきから、「ぶえっくしゅ」っと、くしゃみが…。鼻がむずむず。
道の駅のパソコンでネット接続、自分とこの「ひとり言」を追加。
ついでにクッキーと、接続履歴を消しておこう…
あれ？クッキーがない…（インターネットオプション）
これ、ＩＥのバージョンいくつだ？
「ＩＥ５．０」
うわぁ、危険〜。これだから、ウィルス被害が減らないんだよなぁ。
アップデートしたいけど、そこまではできません。
恨み〜まぁすぅ〜〜〜♪（道の駅からＢＧＭ）
ほがほが、今治へのでっかい橋を見ながら、ぶえっくしゅっとくしゃみをしています。（11:58）
あ、お昼だね。チャイム鳴るのかな？
お昼のチャイムを聞いて出発。
最後の大橋を渡ります。でかい。自転車専用道路もここまで来ると感動もん。
専用のループ橋になっている。うるうる。
距離にしたら結構あるんだが、歩いてくる人もいる。自転車も多い。
大きなタンカーが、何回も警笛を鳴らしながら渡っていくさまは、迫力がある。
途中、真ん中の島に降りれるエレベータが設置されている。
試しに降りてみたが、降りたところには何も無く、島にもこれと言ってなさそう。
どうやら、島民（と言っても数人しかいないだろうが）の為のものだろう。
ちなみに、橋の料金は２００円。この真ん中の島をはさんで今治側、大島側でそれぞれ100円。
橋を渡れば、そこはもう今治じゃぁ。THE四国。THA四国ではありません。
うぉーーーし・こ・く〜〜〜っ。いまばり〜〜〜っ。
橋から伸びる自転車専用ループ橋の向こうには、造船会社のキリンが並ぶ。
迫力のある町です。やはり小さな島とは違いまぁすぅ〜。
腹も減ったぞ。今治市内で、昼飯を買って、今治港で食います。
さすが瀬戸内は航路が多いだけに、ここの桟橋も船がたくさん停泊している。
でっかいフェリーから、小さな高速艇まで。出たり入ったり。
さて、私はこれから更に南を目指します。（14:22）
今治市内を抜けるのは退屈だった。
道はいまいちの広さだし、まわりはこれといって何も見えない。家の中を抜けていくだけ。
それでも、進めば景色はかわるもので、国道と交差。静かに登りとなり、道の駅なんとか温泉に出た。
う〜ん、うちのマップルには載っていないんだよなぁ。
やっぱ、新しいマップル買わないとだめだろうか…。
さぁ、私の今日の目的地東予がすぐそこに近づいてきた。
だから、温泉でも入りたい。目の前に道の駅なんとか温泉…。
しかし、温泉はどうやら上に見える建物らしい…い、いやだ…。
軟弱な私はまっぷるに載っている今治・東予市境のあずまんが温泉（みたいな）を目指す。
嫌みにもずーっと登りの道なのよね、緩やかにだけど…。
東予市に入る。温泉はどこ？休暇村がある。どうやら休暇村施設の中らしい。
さて、道からそんなに外れないので行ってみよう…。
左手に沼を見ながら…。
…ん？
右にコーナーする道、そのどうやら、傾斜があるような雰囲気が…。
ぬぉぉっ！！！きゅ、急勾配！！
なんだか悲しいが登ってやる！！おりゃおりゃおりゃ！！
ぐおーーーっ。
あ、あれが、建物がぁっ…。
の、の、登りきったかぁ…。
国民休暇村。瀬戸内東予。国民に休暇を与えるためには、こんな試練を乗り越えねばならんのか…。
厳しい世界だ…。汗だくで涙も汗も一緒の俺。
日帰り入浴500円。
替えのＴシャツが無いのが辛いなぁ。
りんごシャンプー。
いよかんトリートメント。
みかんボディーソープ。みたいな、３点セット。
露天風呂はみかん湯。ゆず湯とは違うんだろうなぁ。
ちなみに、チャリで来ている人は皆無です。
静かに休憩したら、下界へ行こう。東予へ。（16:07）
下界へあっと言う間…。超高速滑空。
東予って、町の名前じゃねぇんだなぁ。
なんだか、畑の中を道が行きます。何もないっす。
ちょっと栄えて店が多いなぁなんて思っていると、とたんに何も無くなった。
なんなんだろう。ぼけーっと走ってると、「フェリー こっち→」の看板。
・・・。あっちは何も無さそうだ…。
そろそろ陽が沈むしなぁ。とりあえず、フェリーターミナルに行ってみるか…。
曲がると、とたんに何も無くなる。虚無。
それでも、とりあえず行ってみる。
道の終点に、ポツンと数階建のビル。対岸には、でっかい発電所みたいな煙突。
こ、ここがフェリーのターミナル…。何もねーー。
かなり、悲しくなる。ぼへ〜。店も無い。
ターミナルの中は、しょぼい売店と、しょぼい待合室。
入口の看板は、何とも古臭い。フェリー業界全体に言える事だからしかたないか。
とりあえず、かなり早いが受付してみよう。
窓口のおばちゃんがなんか気さくで、ちょっと楽しかった。
日没。何も無くなる。
出港は22時40分。お船の乗船は22時。かれこれ5時間はある。
暗い。ターミナルビルの明かりだけが、頼り。
やることを考えてならべてみる。
・切符買う。
・ぶらつく。
・飯を食う。
・荷物を片付ける。
・地図でも見る
・メール書く
・日記書く
・土産買う
これを順番にのんびりやっていこう。
でも、上の二つは終わってしまった。
土産を買える雰囲気はない…。
待合い室のテレビを見ながら、のんびり日記を書いてみる。
ほげ〜。
なんだか、旅の終盤にしては、何とも悲しいなぁ…
でも、あと、３時間ちょいか。少しずつ時間は進んでいく。
まばらな客が、食堂で飯を食っている。（18:40）
飯を食ってしまった。寿司。昼飯の残りとも言う。
また、ひとつやる事が終わってしまった…。
ぼけーーっと、チャリを見ていると一つ思い浮かぶ。あぁ、工具でも整理しますか…。
工具を取り出し、じゃらじゃら整理します。結構楽しい。
でもすぐに終わってしまいます。
待合い室で、ひたすらぼけーっとしていると、子供が沢山入ってくる。
こーなると人が増えるだけで楽しい。人間観察ってやつだ。
８時を回る。あと、１時間半くらい。
四国は一瞬で終わる。
今、思う。伯方島の隣にある小さな島でキャンプすりゃぁよかったかなぁ。
今度誰かと、キャンプしたいなぁ。と。
もー面倒だから。今日の日記はここでお終い。
もう１時間半もするとフェリーに乗船できるだろう。
それまでは、ひたすら何かを見ている。（20:35）
今日の走行距離は、７０ｋｍくらい。総走行距離は１５５ｋｍ。
大三島（藤公園）→伯方島→大島→今治→東予港→・・・。
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